モロッコのサボテン

ウチワサボテンオイル

ウチワサボテン種子油(ウチワサボテン由来のエモリエント剤)は、スキンケアの世界で急速に人気を集めています。エモリエントとは、皮膚からの水分蒸散を防止してうるおいを保持し、皮膚を柔軟にするという皮膚生理作用のことです。サボテンオイルは私たちの肌を優しく癒し、そして保護してくれます。ウチワサボテンの種子油は、抗炎症作用をもち、抗酸化作用に優れるビタミンEが非常に豊富に含まれます。ウチワサボテンオイルは火傷から病気に至るまであらゆるものの治療に何世紀にもわたり使用されてきました。

サボテンオイルの伝統と用途

何世紀にもわたって癒しと料理の目的で、ウチワサボテンは利用されてきました。
アステカ族は火傷の治療に使用し、中国人は膿瘍に対処するためにオイルを使い、アメリカ先住民は百日咳や喘息を治療するために、実を食べたりシロップを作りました。メキシコの伝統的な医学では、糖尿病や高コレステロールの治療にも使用されていました。そして現代人は、ウチワサボテンの種子油をスキンケアに使用し、人気を集めています。

ウチワサボテン種子油の成分は?

植物油には人の身体では合成できない必須脂肪酸(EFA)が含まれています。皮膚に十分な必須脂肪酸が得られない場合、バリア機能が影響を受け、乾燥肌、敏感肌、あるいはくすみの原因になります。ウチワサボテンはコスメ用オイルとして使用されているオイルの中で、不飽和脂肪酸が最も高い割合(88%)で含まれるオイルです。不飽和脂肪酸は、健康な細胞の生産や代謝サイクルを刺激するのに不可欠です。また、トコフェロール(ビタミンE)が多く含まれます。ビタミンEは脂質の抗酸化作用を持ち、肌あれの原因となる過酸化脂質の発生を防ぎます。

サボテンオイルに含まれる不飽和脂肪酸

ウチワサボテンオイルに含まれる不飽和脂肪酸
  • リノール酸:

ウチワサボテンオイルにはリノール酸が非常に多く含まれています。リノール酸は、肌へ一度に栄養を与えて修復します。リノール酸は肌のバリアを強化し、水分をより多く保持します。抗炎症作用やにきびを減らす特性があり、肌を柔らかくするのに役立ちます。リノール酸は軽い火傷の治療にも効果があると言われています。

  • オレイン酸:

ウチワサボテンオイルにはオレイン酸も多く含まれます。アボカド、アーモンドオイル、オリーブオイルなどにも、オレイン酸は多く含まれていて、塗ることで水分を封じ込め、他の成分がより簡単に皮膚に浸透するのを助けます。

  • パルミチン酸(ヤシの木の油):

パルミチン酸には抗酸化作用と治癒作用があり、皮膚炎や湿疹にも役立つことがわかっています。パルミチン酸は私たちの肌に自然に含まれていますが、加齢とともに量は減少します。

サボテンオイルに含まれるトコフェロール(ビタミンE)

ウチワサボテンの種子油には、アルガンオイルの1.5倍分のビタミンEが含まれています。ビタミンEは抗酸化作用があります。ビタミンEは、自然に発生するフリーラジカルを処理してくれる物質です。老化の兆候につながる損傷を防ぐ働きがあります。また、抗炎症作用を備えており、傷の治癒を促進し、紫外線や環境汚染による損傷を修復します。このため、ビタミンEは日焼けや赤みにも最適です。 ビタミンEは優れた保湿剤であり、肌に潤いを与え、さらなる水分損失を防ぎます。このため、しわや小じわを減らすことができます。優れた老化防止剤であるビタミンEは、コラーゲンとエラスチン(皮膚の形を保つのに役立つタンパク質)を作る皮膚細胞を保護し、にきびの傷跡を退色させると言われています。

サボテンオイルに含まれるフィトステロール

ウチワサボテン種子油に含まれるフィトステロールは親水性なため、肌なじみがよくなります。親水性のフィトステロールは肌の水分を保持し、強力で健康的な肌の壁を作ります。また、コラーゲンの生成を助け、肌を若々しく柔らかく保ち、老化を阻止することさえ発見されています。

サボテンオイルに含まれるポリフェノール

ポリフェノールは抗酸化、抗炎症、抗癌作用を備えています。肌が酸化されている状態では、生成したフリーラジカルに対する防御能力が崩れます。ビタミンE(トコフェロール)と同様に、ポリフェノールはフリーラジカルのスカベンジャーです。ポリフェノールは日光による肌の損傷を防ぎ、修復し、発赤と刺激から守ります。

サボテンオイルの生産工程

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ウチワサボテンとは

モロッコのサボテンの種子油(オイル)は、サボテンの一種 ウチワサボテン(ラテン語でOpuntia ficus indica)から採られます。

ウチワサボテンはミッキーマウスの耳みたいなパッドを持ち、黄色や赤色、あるいは紫色の花が咲き、果を付けます。もちろん棘もあります。ウチワサボテンは30cmくらいから、大きいもので2mくらいの高さに達するものがあります。

ウチワサボテン種子油はどこで、どのように作られていますか?

ウチワサボテンはアメリカ、メキシコ、南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、地中海に広く見られますが、スキンケアに最適なウチワサボテンの種子油は、モロッコで生産されています。モロッコでのウチワサボテンの種子油の生産は、女性の社会進出を支援するプロジェクトとしても注目されています。貴重な油を調達するため、種子は通常手作業で抽出され、その後、サボテンの種子から機械で抽出されます。

ウチワサボテンの種子油はなぜ高価なの?

 ウチワサボテンの実には平均で約150〜300個の種子が含まれています。種子は小さく、油分はその約5%です。1トンのウチワサボテンの実から、1リットルのオイルが生産されます。