モロッコ|エッサウィラ
エッサウィラ(Essaouira)は大西洋岸に位置し、貿易風の影響で一年中過ごしやすい街です。白色の壁に囲まれた海辺の街を、ボリュームのあるハイクに身を包んだ女性が行き交います。1970年代よりエッサウィラは芸術家の街として発展しました。BC7世紀にフェニキア人がエッサウィラに基地をおいていたと言われています。エッサウィラはBC1世紀には紫の染料の生産地として栄えました。その後、エッサウィラは15世紀にはポルトガルが貿易と軍事の拠点として利用し、モガドール(Mogador)と呼ばれていました。アラウィー朝の時代になり、1760年ごろスルタンのムハンマド3世が街をエッサウィラに建築しました。その時、フランスの著名な建築家でルイ15世に仕えたTheodore Cornutにより街、港、要塞が設計されたので、エッサウィラはヨーロッパのような雰囲気の街になっています。
6月には音楽の祭典「グナワ・フェスティバル」が開催されます。
エッサウィラ観光
エッサウィラはマラケシュから日帰りで観光に訪れることのできる場所にあります。マラケシュからエッサウィラまではチャーター車やバスで3時間程度で、途中ではアロガンの木に登るヤギたちを見かけることもできます。
エッサウィラの気候は他の内陸の都市に比べると穏やかで、夏はマラケシュなどより涼しいです。エッサウィラは気軽にぶらっと観光できる安全な街です。海に近い港町なため、エッサウィラでは様々な種類のお魚を食べることができます。
エッサウィラのメディナ
エッサウィラのおもしろさはメディナに凝縮されています。また、モスクの北側には古いスークがあり野菜、魚、スパイス、木の実などのスークや宝石のスークがあります。マラケシュなどより、エッサウィラには安い掘り出しものがあるかもしれません。
寄木細工の工房巡り
エッサウィラからアガディールの地域で育つトゥイヤ(Thuya)を材料に作る寄木細工が歴史的に有名です。
Thuyaはいい香りのする固くしまった木で、明るい色をした幹の部分を使って模様にしたり、シトロン、真珠貝、黒檀、銀線・銅線、ラクダの骨などで飾りつけられています。エッサウィラのメディナの至るところにショップを見かけますが、工房はスカラ道りからカスバの西側の通りに広がります。