モロッコ体験談 秋9月no.10|サハラ砂漠の風

「サハラ砂漠の風」体験談 9月 no.11

旅行期間:2024/9/25~2024/10/7

前から行きたいと思っていたモロッコ旅行でまず考えたのは現地の交通手段だった。これまでいろいろな国でレンタカーの旅をしてきたが、モロッコは事情がよくわからず不安だったため、現地で車を運転してくれるツアーをネットで調べた。いくつかの候補の中でサハラ砂漠の風に決めた理由は個人旅行でスケジュールや泊まるところを自分たちで決められること。希望する日数やおおよそのルートを伝えてそれに合ったスケジュールを提案してもらい、一部だけ自分たちの希望するホテルに変えてもらった。また、到着日を1日勘違いしていて、直前に変更を依頼したが、すぐに対応してもらえた。

旅行中、ハミドさんからはモロッコのいろいろな話を聞いた。特に印象に残ったのは、モロッコにはベルベル人とアラブ人がいて、見れば区別できるということ。
モロッコにイスラム教が伝わる以前からの歴史を含めて知りたいと思った。その他、自分たちだけでは行けなさそうなローカルな店に立ち寄ったり、砂漠の家やオアシスを訪問したり、現地に、そして砂漠に詳しいハミドさんに案内してもらってよかった。

Day 1 2024925

カサブランカ空港に到着。SIMを購入し、空港から出たところでハミドさんと遭遇。
カサブランカから5時間くらい、左に太平洋を見ながら北東部のシャウエンへ。15日間の旅がスタート。シャウエンを見晴らす高台で観望した後、町中で何とか車を停める。
急坂で荷物を運びあげてもらってリアドにチェックインして青い街を探索。
レンタカー旅行だと、駐車も荷物の運び上げも難しかったと思う。早速、ツアーを依頼してよかったと実感。

Day 2 2024926

ホテルの眺めのいい屋上で朝食して8時に出発。12時頃、原野の中にヴォルビリス遺跡が見えてくる。暑い日差しの中見学。かつてのカルタゴの施設の上に紀元40年ころカリグラ帝の時代に建設。保存状態のいいモザイクの床を見て当時の人々の暮らしを想像する。かなりの規模で当時の穀倉だった北アフリカの経済力を思い起させる。

ヴォルビリス遺跡からメクネスに行くが、目玉のマンスール門が工事中で、そのままフェズへ。路地の奥のリアドにチェックイン。モロッコのスークでは、何の変哲もない細い路地の奥に立派なリアドや絨毯の販売所などがあって驚く。

Day 3 2024927

フェズ二日目、ガイドさんに連れられて市内観光。まず、郊外の高台で全景を見る。斜面一面に土色の家が並ぶさまは今まで見たことがない壮観。
その後、陶器工場へ。なんとここでタイル張りの水栓を買った。これから製作して自宅に届くのは年明けになるとのことだが、楽しみ。

その後、スークへ、スパを予約、皮革工場、昔の神学校、絨毯販売所、モスク等を見学。夕方、スパでゴシゴシやられる。

Day 4 2024928

12時ごろフェズを出発。途中、涼しいイフレンで休憩と散歩、アズルーの森でサルを見て、途中、串焼きのランチ。ハミドさんの知り合いの店らしくローカルな雰囲気で美味しくとてもよかった。

出発から4時間程度でサハラ砂漠に近い、湖畔のホテルにチェックイン。ホテルのプールで泳ぎ、湖畔をのんびりと散歩。ここのホテルはモロッコでは珍しくアルコールも飲めた。ハミドさんが選んだホテルで、自分たちでは見つけられなかったと思う。

Day 5 2024929

湖畔のホテルを出発。途中、渓谷を望む展望台や化石の大理石工場や小さな町の市場を見て砂漠見学の基地のメルズーカへ。
ここからラクダに乗って砂漠の中のテントに向かう。途中、ラクダを降りて、砂丘に登り夕陽を見る。ちょっと感動した。裸足で砂の上を歩くのは本当に気持ちいい。

Day 6 2024930

テントで泊まった翌朝、日の出を見に行き、砂漠の中をさまよう。気持ちよくてどこまでも行けそう。
テントを出て、ランクルのダイナミックドライブでメルズーカへ戻り、ハミドさんの車でオアシスを散策。水の豊富な水路があり、多様な植物が栽培されていてハミドさんの知り合いの人々が作業をしている。

その後、ハミドさんの家を訪問し、ご家族にお会いする。モロッコの砂漠の人の暮らしを拝見させてもらい、ありがたかった。
この日はメルズーカの砂漠のそばのホテルに泊まる。テントとは違って快適そのもの、屋外プールで泳ぐ。

Day 7 2024101

メルズーカのホテルで起床、砂漠の朝日を見に行く。

朝食後に出発、荒野の中、カスバ街道を走って300mの切り立つ崖が広がるトドラ渓谷へ。その後、ダデス峡谷のリヤドにチェックイン。

Day 8 2024102

ダデス渓谷の夜明けを見て朝食後に出発。カスバ街道をムグナ、ワルサザードと抜け、途中でエジプト風の変な映画村を通り過ぎ、おいしいアボカドジュースで休憩。世界遺産アイトベンハッドゥ近くのリアドにチェックイン。登頂に備えてプールでリラックス。

ハミドさんに連れられ、アイット・ベン・ハドゥの集落へ。盗賊などの掠奪から身を守るため、カスバの住人たちが城砦を築いたらしい。下から見上げてモン・サン・ミシェルを思い出す。頂上からのながめは絶景で写真をたくさん撮る。下山後、再びプールでまったりする。

Day 9 2024103

翌朝、ハミドさんに連れられリアド近くの絨毯屋へ。大きなお店でここで織っているそう。たくさん床に敷いて見せてもらい、向こうから3番目の絨毯を買う。

そこからアトラス越えでマラケシュに向かう。途中、渓谷を臨むビューポイントで休憩したり、絶景レストランでランチしながらマラケシュのホテルにチェックインしてほっとする。
ここは、今回、唯一、自分で予約したリアドで内部を見て回る。プールで泳ぎ、陽が傾いて喧騒のフナ広場に行く。いろんな店を見て屋台でディナー。

Day 10 2024104

翌朝、プールサイドで朝食後、ガイドのモハさんと市内を見学。疲れてリアドに帰還。サウナとスパとプールでリラックス。陽が傾いて再びフナ広場へ。

Day 11 2024105

大西洋に面したエッサウィラへ。スークを抜け海岸に出る。海岸沿いの建物に波が吹き寄せるさまはドラマチックだが強風で砂が顔に当たる。ディナーの魚の塩焼きがうまい。夜、スークをあてもなくさ迷い歩く。人々の生活がじかに垣間見られるのは今の日本にはなかなかない。これで今回の旅も終わりかと感慨にふける。

この日、妻のお腹の具合が悪くなり、ハミドさんがコーラとミルクを買ってきてくれて飲んだら症状が軽くなった。ありがたかった。

Day 12 2024106

カサブランカの空港近くのリアドへ。部屋はユースホステル並みだが、プールは素晴らしく、いろいろなことを考えながら心ゆくまで泳ぐ。ハミドさんと記念撮影。

Day 13 2024107

翌朝、空港に送ってもらい、ハミドさんと別れる。長い間、本当にお世話になりました。