モロッコ体験談:2024.8.18~2024.8.26
60代前半の夫婦、退職を機に世界一周旅行を思い立ち、行先の一つに選んだのがモロッコです。ヨーロッパを周遊した後の8月15日にカサブランカに降り立ち、8月26日まで11泊12日のモロッコ旅となりました。計画段階の最初は、宿も移動手段も全て自分たちで手配しようと、ガイドブックなど参考に検討してみたものの、どうしても不安が払拭できず(特に砂漠ツアーの部分)、サハラ砂漠の風さんにアドバイスをいただくところからお世話になりました。
カサブランカ→タンジェ→シェフシャウエン→フェズ→メルズーガ→マラケシュ→カサブランカという全体ルートの中で、フェズ~メルズーガ~マラケシュ間の宿泊・移動の手配をお願いしました。
フェズでハミドさんと合流し、ハミドさんの運転・ガイドでミデルトまで移動、途中で避暑地イフレンや杉林の中に野生の猿がいるアズルーの森に停車して頂きました。標高が高いため涼しくて気持ちよかったです。宿泊はミデルトの手前の荒野の中にポツンと建つホテルでしたが、アメリカのモーテルの雰囲気で、バーにビールがあってありがたかったです。
翌日はメルズーガまで移動して、いよいよ旅のハイライトのラクダに乗って砂漠の中をテントまで更に1時間半でしたが、途中から強風と土砂降りの雨となり、風雨に耐えながらの移動となりました。快適なコンディションの砂漠ツアーとはなりませんでしたが、プチ砂嵐と雨の降る中をラクダに乗って砂漠を進む体験など願ってできるものでもなく、逆に貴重な体験だったと思います。砂漠テントに到着すると直ぐにシャワーを浴びて着替えましたが、砂漠の中でお湯のシャワーが使えるとは驚きでした。夜は夕食後、スタッフの太鼓と歌に合わせて他のツアー客の皆さんとキャンプファイヤーを囲んで踊りを楽しみました。翌朝は、朝日に照らされた砂漠に自分だけの足跡を残しながらの散歩は気持ちよかったです。
ランドクルーザーで砂漠テントからメルズーガに戻り、再びハミドさんの車でマラケシュを目指しますが、途中アラビアのロレンスのロケ地にもなったトドラ渓谷や、ダデス渓谷も楽しめました。ダデス渓谷での宿泊は、部屋からの山の見事な眺望、夕食はモロッコ料理とフランス料理とのフュージョン料理が楽しめて、とても快適な宿泊でした。前日が砂漠/自然の厳しさを体感した後だったので、よりそう感じたのかもしれません。
バラの谷ケアラ・ムゴナでバラの香水を買い求め、カスバ街道を進み、映画スタジオで有名なワルザザードを経由しアイト・ベン・ハッドゥを訪れ、アトラス山脈越えは、道路は整備されているものの、崖ギリギリのくねくねした個所が多々ありスリリングなドライブでした。いくつかの絶景ポイントでカメラ撮影の時間をとってもらいました。ハミドさんにはマラケシュのリアドまで車で送っていただきましたが、その翌日メルズーカまで戻らなければならないのに、マラケシュのガイドが現れるまでケアして頂きました。
明言します、サハラ砂漠の風さんにお任せして本当に良かった!
60代夫婦にも無理のない3泊4日でサハラ砂漠の旅程を組んでいただきました。車には凍らせたミネラルウォーターがいつも用意してあり、移動中のトイレ休憩など細かい気遣いもしてくださいました。車での移動中には、モロッコでの暮らしの事などいろいろな興味深いお話も聞くことができ、単なる観光旅行以上に内容の濃い旅行になったと思います。3泊4日だったからこそ、途中の景勝地での散策にも充分な時間をかける事ができたと思います。宿の選択も常に見直しをされているようで、安心です。
今回の初めてのモロッコ旅行でしたがモロッコの多彩な面を見て知ることができました。旅行のメインでもあった砂漠ツアーは、激しい風雨に見舞われましたが、砂漠の厳しさを知る稀な機会にもなりました。マラケシュやフェズの都市からは、アトラス山脈を越えて更にはるか奥にある砂漠、美しいけれど厳しい砂漠を実感することができて、本当に良い旅でした。長時間の移動で不安要素がありましたが、ハミドさんんがいらっしゃることで、常に安心感をもって旅行することができました。ありがとうございました。