モロッコ体験談 夏6月no.2|サハラ砂漠の風

「サハラ砂漠の風」体験談 6月 no.2

モロッコ旅行期間:2023/06/15~2013/06/25 夫婦2人旅

私の還暦祝いのモロッコ旅で大変お世話になった「サハラ砂漠の風」現地ガイドのハミドさんと家内との三人での12日間の旅の思い出です。

還暦の日の出をサハラ砂漠で迎えようという壮大な企画を家内が立案。「サハラ砂漠の風」が砂漠以外の名所も織り交ぜつつ無理の無い旅程を組んでくださいました。

訪れた名所は、
①世界遺産フナ広場を有するマラケシュ旧市街
②海辺のリゾートでもあるエッサウィラ旧市街
③山間の避暑地とも言えるダデス
④サハラ砂漠のキャンプ/隣接の街であるメルズーガ
⑤モロッコの京都ともいえる「世界最大の迷宮都市」古都フェズの旧市街
⑥青い街として有名なシャウエン旧市街
なのですが、訪れた場所でゆっくりしたい事もあり、基本的にはそれぞれ二泊してから次の目的地に移動する旅程です。

これらの宿泊場所以外にも、湧き水が川となって流れ出すトドラ渓谷や、映画「グラディエーター」の舞台となったアイト・ベン・ハッドゥの集落などにも立ち寄って下さり、12日間でも足りないくらいの大変充実したモロッコ旅を満喫する事ができました。


現地でのガイド、通訳兼ドライバーのハミドさんとはマラケシュから移動する際に初めて合流。(故にマラケシュの二日間は家内と二人だけの珍道中…)

ハミドさんはモロッコの大多数を占めるベルベル人の方で、現地語に加え日本語や英語も堪能であり、モロッコの生活に根付いているイスラム教の方ですから、大変心強いパートナーとして大活躍して下さいました。

今回の旅は、それぞれの宿泊場所とその近辺での観光がメインではありますが、ハミドさん運転の移動の車中での会話も大きな楽しみとなり、地域ごとの産業や特産物、イスラム教の習慣や地域ごとの習慣等など大変勉強になり、モロッコ旅が10倍楽しめたと思ってます。(因みに移動距離は平均して500km程あり、且つ一般道ですので、途中途中の街並みや広大な農産物の畑等を漏れなく目に焼き付けられました。)


いよいよサハラ砂漠のキャンプに向かうべく、砂漠の始まりの街メルズーガでワゴン車からラクダに乗り換える訳ですが、ハミドさんがご自身の真っ青なジュラバと5mはある本場のターバンを貸して下さいました!砂漠に似合うサンダルはハミドさんのお勧めで直前に調達、モロッコ入り前から見様見真似で髭は伸ばしていたので、これでサハラ砂漠の民のいでたちは完璧です!(ハミドさん、本当にありがとう!)

ラクダの背で揺られる事約二時間で砂漠のど真ん中の豪華テントに到着。夕食後にはキャンプファイヤを囲んで夜の宴が催され、しこたま騒いでいる最中に日付が変わって私は還暦に。

キャンプ場スタッフや参加のゲスト達が突然ハッピーバースデーの合唱をして下さり大感動。そのまま砂漠に横たわって満点の星を鑑賞する事が出来ました。(砂漠で観る満点の星空も今回の大きな目的の一つです。)


翌還暦の朝は日の出前に起床して砂漠の小高い丘?に移動。徐々に登ってくる還暦の日の出を目に焼き付ける事ができ人生最高の誕生日の朝を迎えられました。(朝ですけど黄昏れました…)

昨日もこの還暦の朝もとても心地よい風が吹いており「あっ!これがサハラ砂漠の風のツアー名の由来なんだな」と。


朝食後に砂漠から隣接のメルズーガに移動しリヤドに一泊するのですが、夕食が終わるとスタッフの方がバースデーケーキを持ってきて下さり、他のゲストの皆さんも交えて再びハッピーバースデーの合唱。そうでした、今日が誕生日でした。再び大感動です。ハミドさんにしてやられました…(ハミドさん、何から何まで本当にありがとう!お陰様で最高のサハラ砂漠の旅となりましたよ)


前後の観光は割愛しますが、モロッコは私がイメージしていた所謂アフリカとは程遠く、農産物豊かな言ってみれば「地中海沿岸地域」で、他民族も受け入れ平和を愛するイスラム教の国であり、王宮文化を中心とした芸術の国でもあります。旧市街などは東京上野のアメ横のような、昭和を思い出させる味わいのある国です。日本の観光客もまだまだ少ないところも新鮮な魅力があります。


我儘な還暦オヤジの相手をしてくださったハミドさん、何度も旅程を練り直して下さったキョウコさん、そして壮大な企画を立案してくれた家内には心より感謝してます。

(ハミドさんは、次回来日の際には必ず連絡下さいね。今度は私が案内しますからね!)

出来ればまた「サハラ砂漠の風」にご厄介になり、今回とはまた趣向を変えたモロッコ旅が出来ればなあと願っております