「サハラ砂漠の風」体験談 2月 no.3
先輩と大学の卒業旅行でモロッコに行こうという話になり、シャウエンと、サハラ砂漠でラクダに乗れるのが魅力的でこのツアーに決めました。
モロッコ体験談:2017/2/15~2017/2/22
私が参加したのは7泊8日でモロッコのシャウエン、サハラ砂漠をめぐる2月のツアーです。
<モロッコ1日目 メクネス泊>
カサブランカ空港のゲート口で、ネームプレートを持ったハミドと運転手さんに会いました。とても流暢な日本語を話す方で、最初の挨拶から全て私たちはハミドと日本語で会話できました。日常会話はほぼペラペラといった感じで、英語がそんなには喋られない私は日本語に流暢な方で安心しました。
その日は3時間ほどのドライブでメクネスへ。ドライブ中、簡単な挨拶表現を手に書いて覚える(笑)ついたら、ホテルで晩御飯。まずは、ミントティー。甘くてすごく美味しかったです。
リヤドも装飾がモロッコ独特で、本当に可愛かったです。
<モロッコ2日目 ヴォルビリス遺跡、シャウエン泊>
朝ごはんです!
そのあと、ヴォルビリス遺跡に寄った後シャウエンに行きました。ヴォルビリス遺跡では、現地のガイドさんがアラビア語(?)で解説してくれて、それをハミドが日本語に翻訳してくれながら散策しました。
アーモンドの木が花をつけていて、オリーブや草木が生い茂っている中に、紀元前の遺跡が今もそのままの形であったのは、幻想的でした。歴史に疎かったので、もう少し勉強していければよかったと思うものの、持参したガイドブック(アルコ)が結構役に立ちました。
そのあとは念願のシャウエン。ここに来ることが夢だった私は、もう楽しくて楽しくて。街全体が青く、幻想的な空間で目に見えるもの全てが美しかったです。あと街全体に猫がいてめちゃくちゃ可愛かったです。
新生銀行カードを持っていった私たちは、英語での降ろし方に不安を感じたのでハミドに頼んでATM案内をしてもらいました。2、3件回ったのですが、結局広場のATMではなくて、街を下った先の2件銀行が連なっている、馬のマークの銀行でなんとかキャッシュをおろせました。モロッコは、新生銀行カードともう一枚キャッシュカードを持っていくと安心かもです。一時間くらいハミドに付き合わせてもらっちゃって、申し訳なかった、、。なんとかできたときにゴーヤヨーグルトをハミドがおごってくれて、もう感謝いっぱいでした。
私たちが泊まったホテルは、ホテル内の壁もシャウエンブルーでした。
ホテルの朝ごはん。ヤギのミルクチーズが美味しかった~。
朝、日がまだ上がらないうちに丘に登ってみた風景。日が照っていないので、街全体が青に包まれているようでした。
<モロッコ3日目 フェズ泊>
さて三日目はフェズです。世界遺産で数々のスークがあるということ街。フェズのホテルにチェックインした後、ハミドから地図をもらい、メインストリートなど主要なルートを教えてもらい、いざ出発。。金曜日ということもありお休みのスークが多いと聞いていましたが、結構空いているお店もあり。ディープな小道が多くわくわくしました。
もちろん、お買い物もしました、、!値引き交渉がんばっていっぱい買いました(笑)たまに値引き交渉がんばりすぎると『 You areベルベル!』と言われました(笑)ランプ、ピヤス、食器、、可愛すぎた。
<モロッコ4日目 メルズーガ>
さて、今日は8時間のドライブをかけてメルズーガへ。ついに砂漠の街に行きます。ドライブ中の風景。羊、ロバ、なんかがポコポコいました(笑)途中、イフレン、アズルーの森、ズィズ渓谷、などちょこちょこ観光名所に寄りました。ズィズで渓谷で食べた、ヤシの実のお砂糖煮のお菓子がすごく美味しかった。お昼はヤギのお肉を食べました。
夜は、メルズーガ砂漠のオマージュホテル。観光客向けで、プールサイドもあって、すごくリッチな気分になるホテルでした。
スペイン人や、ペルー人の団体客もおり、ディナーはバイキング形式。
砂漠の中に建っているホテルだったので、夕食後はホテルから500mほど歩いて砂漠を散策しました。その日に砂漠で寝転がってみた、星が今まで見た星空の中で一番きれいだと思いました。2月下旬だったので寒いかと思ってましたけど、思ってたより寒くなかったですね。ヒートテック2枚着て、セーターを着て、軽いコートを着たら、砂漠に20分寝てても大丈夫くらいでした。
砂漠で作った指文字(笑)
<モロッコ5日目 砂漠の宿>
今日はちょっと早起き。7時半の日の出に合わせて砂漠の御来校を拝むためです。ホテルから少し歩いた丘の上で見ました。その後、朝食を食べ出発。オアシスを散策した後、ノマド宅の訪問。子ヤギがめっちゃ可愛かった。ミントティーを頂きました。彼女はベルベル人で、自給自足でテントを張って生活している人でした。こういう現地の人と交流できたのはすごくよかったです。ディープ・モロッコっていう感じ。
お昼は砂漠のピザを食べました。そのあとに頼んで飲んだコーヒーがスパイシーで特に美味しかった。確かコーヒーにナツメグを入れるんだと言ってたかなぁ。そのあと、ハムリア村でグナワの演奏を聴きました。歓迎の歌は耳からアフリカ独特のリズムで、離れず感動しました。最後は化石拾いをしました。30分くらいで、結構取れました。
そうして、夕方ついにラクダに乗る時がきました。私を運んでくれるラクダは白くて大きかった。名前がついていて教えてもらったのだけど、忘れちゃってなぁ。(残念)ラクダに1時間のって今日私たちのテントがある場所に行きます。ターバンを巻いて夕食を食べて、(砂漠で食べた野菜タジンめっちゃ美味しかった)
アフリカン音楽の演奏を聴いて、また星空を眺めました。
そうしてテント泊。テントだし寒いかなぁ、、、と思ってましたが、テントにあった毛布がとにかく暖かたくて杞憂に終わりました。「寒かったら、まだ毛布あるから言ってくれ」とも言われたので、特別な寒さ対策大丈夫かと思いました。
<モロッコ6日目>
さて、今日も砂漠で日の出を見るために早起き。
サハラ砂漠の砂を空のペットボトルに入れて持って帰りました。朝ごはんのあと、ラクダに乗って出発。もう砂漠とはこれでお別れかと思うとセンチメンタルにちょっとなりながら、オマージュに戻りシャワーを浴びてから出発。トドラ渓谷などに寄りながらワルザザードへ。
<モロッコ7日目>
今日はアインベットバット散策。
カスバに寄って、アトラス山脈でお昼を取りました。
アトラス山脈は雪に覆われており、昨日まで砂漠にいた私は、モロッコには色んな顔があるんだなぁと知りました。ここで運転手さんが他の運転手さんと交代。彼はベルベル語と英語を話す人だったので、英語がそんなに喋られない私はそれほど会話ができなかったけれど、それでもトイレ休憩の時に、グッズショップで絵葉書を指さしながら会話したり、いつも笑顔で車のドアを開いてくれたり、コミュニケーションをとっていたから、別れるのが本当にさみしかった。「サハー」(ありがとう)というと、「モシュモシュケー」(どういたしまして)と笑顔で言ってくれて、本当に優しかった人だったので、泣きそうになりました。
でも新しい運転手さんも、本当にジョーダンが好きな人で面白かった。どう見ても若い風貌をしているのに、年齢を聞くと「65歳」だというから、「65歳に見えないほど若々しい」と真顔でしみじみというと、一人で大爆笑してました。本当は38歳くらいだそうです(笑)だよねっ。あと私は女の子が描かれた袋にお土産などを入れていたのですが、その袋を指して、「これは君?」と言ったりするんです。とにかくすぐ冗談をいう明るい人でした(笑)そうしてマラケシュの新市街のスーパーに寄りお土産を購入しました。
ハミドがついてきてくれて、色々日本語で教えてくれながら、オーガニックコスメやアルガンオイルやビールやミントティーのフレーバーを購入できました。傍にいた店員さんに少し英語で聞いてみたら、フランス語は分かるけど英語はダメらしく、本当にハミドがいてよかったです。そうしてマラケシュのホテルにチャックインした後は、マラケシュ散策。フナ広場で蛇を笛で操る芸を見たり、オレンジジューススタンドでジュースを飲みながら、旧市街散策。
フェズより整備されていて客引きの押しが強くなかったですね。夜は、ハミドおすすめの屋台に入って夕食。エビのから揚げがサクサクでおいしかったです。そのあとまた散策をして、ホテルに戻りました。手元に残ったコインは、赤ん坊を抱えた女性に上げてしまいました。彼女が今も赤ん坊と一緒に幸せでいるといいなぁ。
<モロッコ8日目>
朝食後、マラケシュ空港へ出発。空港は車で15分くらいでした。本当にハミド、サハー(ありがとう)です。言葉にならないくらい、サハーです。
以上私の体験記です。長々とお読みくださりありがとうございます。
モロッコ体験談:2017/2/15~2017/2/22
2017年2月15日~22日までツアーに参加した者です。
カサブランカ空港について無事荷物を取り、空港の外に出るとハミドさんがツアー客の名前のついたプラカードを持って立っていました。初めてハミドさんと話したとき、ハミドさんの日本語がとても流暢だったので、大きな安心感に包まれました。そこから車での移動によるモロッコ旅行が始まりました。
カサブランカからメクネス、シャウエン、フェズ……と続いたのですが、メクネスとフェズは約40キロの距離らしく(間違っていたらごめんなさい)、遠いシャウエンを間に挟まずフェズから言っても良かったのでは??と正直思いました。車内ではモロッコの鮮やかな景色がめくるめく流れていき、それを眺めるだけで十分楽しかったのですが、やっぱり目で見た光景を収めておかないと記憶が薄れてしまうので、車内でパシャパシャ写真を撮っていました。そんなとき、写真スポットになると車を止めてくれたのはとてもありがたかったです。
また、車内ではモロッコの言葉をハミドさんが教えてくれました。モロッコにはアラビア語とベルベル語があるらしく、そんなことも知らなかったのですが、本当に優しく丁寧に教えてくださいました。忘れた頃に何度も抜き打ちチェックが入ったので、アッサラームアレイコム!(こんにちは)、ワアレイコムサラーム!(こんにちはの返事)はそうそう忘れないでしょう。笑
本当になんでも教えてくれました。宗教のこと、スペインのこと、国内のこと、踏み込んだ質問でもあっけらかんと答えてくれるので、ふむふむなるほどと感心することが多かったです。
このツアーで一番感動したのは、何と言ってもホテルです。こんなにランクの高いホテルにばかり泊まってしまっていいのかしらと挙動不審になりながら、ふかふかのベッドで眠りにつきました。目を見張るモロッカンテイストのラグジュアリーな空間。どの地域のホテルもそれぞれ個性があり、その土地を象徴するような色合いや作りになっていて素敵でした。
あと、モロッコの料理は日本人の口にとても合います。何を食べても美味しかったです。タジン鍋は有名で、ミートボールが一番オーソドックスなのですが、私はワルザザートで食べたベジタブルタジンが一番好きでした。野菜の甘さとバターの香り、塩コショウの加減が絶妙で、日本でもまたこれが食べられたら、、と思う美味しさでした。
フェズやマラケシュなどでお買い物をする時間があるのですが、ここは完全にツアー客のフリータイムなので、ハミドさんがいるときの安心感はありません。フェズは本当に迷います。確実に地図から離れたよく分からない場所に行ってしまいます。フェズの街は観光客のよく行く街のはずなのにあまり標識などがなく、小道が多く建物に視界が遮られ、自分がどこにいるのか分からなくなります。そしてまた現地の人が道を教えてくれるのですが、本当のことを言っているのかわからず、誰を信じたらいいのか分からない、自分の感覚を信じるしかないという、なんだか人生の教訓めいた感覚に陥ります。でも振り切れてしまえば可愛いモロッコ雑貨がたくさん買えるので、自分と戦いながらショッピングを楽しめます。
砂漠に行く際、砂漠近くのホテルからラクダに乗りました。このときサハラ砂漠の風のロゴがついた青いターバンを巻いてもらいました。気分はサハラの住人です。こつこつとラクダの足音だけが聞こえる砂漠をただひたすら歩くのは最高の気分でした。
とても素敵なモロッコの旅になりました。本当にありがとうございました!