モロッコ体験談 冬1月no.2|サハラ砂漠の風

「サハラ砂漠の風」体験談 1月 no.2

モロッコ体験談:2013年1月22日~2013年1月30日
モロッコに行きたいとネット検索してたら、たまたま目に入ったこの体験談!!
60代女性2人、カタコトの英語のみ、航空券と別手配の現地旅行社の経験なし・・・
と不安がありましたが、メールをやり取りしていくうちに『信頼出来る』と直感し、いざモロッコへ!
それでも住所・生年月日・パスポートナンバーも聞かれないし、申し込み金もなく…という方法に戸惑いはありました。
もちろん終わってみれば何も問題なかった事は言うまでもありません。

1/22(火)
1時間遅れて着いたカサブランカ空港に笑顔でドライバーのユセフさんが迎えに来てくれていました。
ハッサン2世モスクに立ち寄り、マラケシュへ!!
マラケシュに着いた時は日も暮れて、喧騒のフナ広場を横切って迷路(?)のような小路を歩きドアを開けるとーそこにはお洒落なリアドが!! 早速甘いミントティーのおもてなしがありました。

1/23(水)
寝坊!
ユセフさんに起こされ、あたふたと朝食ルームへ
その部屋が本当にセンスの良く、女の子なら喜ぶ事間違いなしの可愛い食器と落ち着いた家具調度品に感激! 「可愛い」「素敵」を連発しながら、フレッシュオレンジジュースとジャムと蜂蜜とパンとミントティーのブレックファスト。
さあ出発― 美しいタイルのティラウィットカスバ、映画ロケ地にもなる迫力のアイト・ベン・ハッドゥを訪れたり、
市場でオレンジとりんごとバナナを昼食用に買ったり、アルガンオイルの店に寄ったり(日本人観光客で大盛況・トイレチップ必要)、途中要所々々で止まって写真タイムも…
宿泊先のワルザザートへ。 ここでハミドさんに対面!旅行代金をユーロで全額支払う!
部屋はなんとベッドルームが2部屋あるとても大きな部屋だったんです。
ハマムを体験!のためハミドさん紹介のお店へ。スチームアカスリ200DH・ゴマージュ200DHは予想外に高く思えて、スチームアカスリのみ、2人で1時間位でした。下着1枚と本に書いてあったので、上下別の自前の水着の下をだけを着用。ハマムレディーはお腹がぷっくり、英語全くダメの若い女の子、彼女も私達同様下着1枚!ボディランゲージで珍コミュニケーション。
夕食は、スープ・ライスサラダ・野菜とチキンのタジン。 味はかなり薄味、濃縮旨味を野菜・チキンにからませて、初タジンを満喫!デザートは、2種から選択⇒友人にお洒落なタルトが出てきた後、フルーツを選択した私の前に、丸ごとのオレンジとりんごとバナナがお皿の上にど~んとー。2人共笑いのツボにハマっちゃいました。

1/24 (木)
ここからはドライバー・ヨセフさんとハミドさんとの4人旅です。
岩登りの山羊、雪がかかったアトラスの山々、レンガの家々、カスバ、遮る物のない風景、ハミドさんとのお喋りを楽しみながらトドラ渓谷散策、途中ベルベル人と見よう見まねで民族楽器を演奏させてもらったりして、いよいよサハラ砂漠の
メルズーガ!!
テンション上がり過ぎたせいか、ホテルの中庭でカメラを落とし、壊れてガックリ。『友人のカメラがあるさ』と気を取り直して、ホテルの裏のオレンジ色の砂漠の世界へ!!
もう異次元〓〓 オレンジ色の砂・パウダーのような粒の細かさ・ひんやりした感触・美しい形状の広がり…
とにかく一面の砂漠にただ「すごい!」
砂に映る長~い2人の影が絵画の世界で、砂漠に来た事を実感しました。

1/25(金)
午前中は砂漠を4WDで道無き道をガンガン走り回り、大理石採石場に寄ったり、
化石探しをしたり(何処から子供たちがアンモナイトのネックレスを売りに現れる)、日本のお茶とお菓子を持ってノマドを訪問しティータイムしたり…。
ランチの名物ベルベルピザは、美味しいのですが、すごいボリューム。ハミドさんに食べるのを手伝ってもらいました。
別のメルズーガのホテルでシャワーを浴びて、さあラクダに揺られて砂漠の旅ダァ~!
持ち物はハミドさん曰く3点⇒水・カメラ・ジャケットのみ!!私は女性なら、懐中電灯とサンダルとウエットティッシュはあった方が、いいと思います。
キャメルマンはハッサンさん、ラクダが立ち上がる時ちょっと緊張、結構高いです。ハッサンさんが2頭を引いて歩くと影も歩き、本当にラクダに揺られて~幻想的な気分です。先頭の大きなラクダは安定していましたが、
2頭目はちょっと小さめでおぼつかない足取り。
途中、夕陽がキレイだからと休憩。砂漠の山を駆け上がり、待つこと40分。
残念ながら雲が出てきて美しいサンセットは見られず、その間ハッサンさんは爆睡!!
起こして出発した後も「眠い」「疲れた」、かと思うと「咲いた~咲いた~チューリップの花が~〓」と歌ったり…
月の砂漠になりかける頃テントに到着。観光客は私達以外はおらず、夕食後は焚き火を囲んで民族楽器演奏・歌ったり
踊ったり…!
他のテントのイギリス人夫妻・オーストラリア人・フランス人も加わり、賑やかになり、私もハッサンさんに誘われて太鼓を叩いたり~歌ったり~踊ったり~。その日はちょうど満月で本が読めるほどの明るさで、その明るさに負けてか星は思ったほど見えませんでした。テントの中は小さめの電灯があり、マットレスに毛布の大きな
ベットが用意され、出入口にベルベル絨毯が掛けてありました。
ジャケットだけ脱いで毛布に包まれ寝ていると、背中の方でモコモコ何やら動く気配。ビビりながらそっと見ると、
ね、ね、猫がー。2人でその夜何度も追出したにもかかわらず、猫は決まって私の背中でスヤスヤ。
最後は諦めて…お陰で猫が苦手の私は超寝不足!!(翌日ハミドさんに猫の話をしたら、爆笑でした!!)

1/26(土)
朝日を見るために6:30に起床。まだ薄暗い中、砂の山に登ると幻想的に少しずつ周りが色づき始め、太陽が顔を覗かせた時は思わずバンザイ!!オレンジに輝く360度の砂漠の景色にただ感動!!
しばらく砂漠を散歩しました。
朝食後ラクダを乗って2時間足らず、砂漠の景色を満喫。
着いた途端軽妙なハッサンさんがお土産屋さんに変身したのにはびっくり!
ホテルでシャワーを浴びて再びワルザザートへ。ところが私は寝不足がたたって車酔い、途中止まってもらうハメになりました。(ハミドさんが車酔いの私にオレンジを勧めるので、「無理~ゲェ~!」と言った時も、ハミドさんは爆笑でした!!)

1/27(日)
ワルザザート⇒マラケシュ
アトラス山脈横断し、途中大きなスーパーマーケットに買い物に寄ってもらい、初日のリアドとは別のリアドに3時頃到着。
マラケシュではガイドを頼んでいなかったので、少し不安もありましたが、とりあえずフナ広場へ明るいうちに一回り。 大道芸やお土産屋さんの賑わいに圧倒されながらもブラブラ歩いて、帰り道は覚えていたはずが 小路で迷い、やっとリアドの名刺を見せて帰着。
夕食に再びフナ広場へ。昼間と一変し屋台のテントで埋めつくされ、ガイドブックを参考にして行ったものの、どこでどう
食べていいかわからず、あちこちからの客引きの声の中、地元の人で混んでいるフライ屋さんに入り、地元の人の真似をして手でパクパク。久しぶりのタジンじゃない料理を楽しみ、お腹いっぱいで一人40DH、
その後名物のオレンジジュース4DHと値段的にも大満足。

1/28(月)
午前中ヨセフさんにマジョレル庭園や王宮やクトゥビアを回ってもらい、その後スークで降ろしてもらい友人と
2人だけでショッピング。あちこちから「ノー高い」「貧乏プライス」「アキハバラ」「タカダノババ」…等々日本語が飛んで来たり、案内してくれようとしたり…。買い物は初めは値段交渉も大変だったが、慣れてくると結構その駆け引きが面白く、オーバーアクションで汗をかいたり、大笑いしたり、とお客と店員の枠を超え、買い物自体をエンジョイ!
しかしこんな心の緩みのせいか、友人がポケットに入れていたカメラを一瞬のうちにすられ、2人共しょんぼり。
『カメラはともかくせめてメモリーカードだけでも返して〓〓〓』。
保険請求の為、警察に証明書発行を頼みに行ったが、たらい回しのうちに放置。
この日はツキがなかったらしく…・
フナ広場での夕食も調子のいい客引きに乗せられ、スープ1杯・牛串6本・小海老唐揚げ1皿で2,60DHとボッタクられた気分。

1/29(火)
木登り山羊やアルガンオイル工房に立ち寄りながら、大西洋に面したエッサウィラへの日帰り旅行。
海辺の街は、カモメが飛び交い明るく温かく開放的で、北稜堡の上からの眺めは素晴らしかったです。
すられたカメラの件をハミドさんがリアドのマダムに話してくれて、マダムが一緒に警察に行ってくれました。
彼女はとても頼もしく、難色を示していた警察もやっと証明書を出してくれました。この間約1時間30分。
最後の買い物を楽しみに、夕食は昨晩の失敗を活かし地元の人で賑わっている店を選び、ゆで卵・じゃがいも、チーズを潰してパンに押し込んだ物とミントティーで、なんと4DH! と激安。
ハンサムなお兄さんの手作りにさらに美味アップ。

1/30(水)
朝食の後、いよいよモロッコとお別れ。重くなった荷物を引いて、カサブランカ空港へ。
ハミドさん、ユセフさん、お世話になりました。

リアドはお薦めです。リアドは小路からは想像も出来ないおしゃれで、雰囲気があり、吹き抜けを中心に部屋が作られています。後半泊ったリアドは、1階にはなぜか池があったり、吹き抜けから雀が出入りしてたり…。マダムはもちろん皆親切でホテルでは味わえない良さがありました。ただ部屋には吹き抜け側に窓があるだけで窓はなく、外の景色は見られないし、開放的ではありません。水洗トイレ、トイレットペーパーはあり、 ドライヤーは、頼むと貸してくれますが、シャンプー・リンスはありません。

外でトイレを借りるとき、ほとんどのトイレにトイレットペーパーはありましたが、便器に流せない所が多く、そばのカゴに捨てます。(なかなか慣れない)トイレットペーパーは持参しなくて大丈夫な感じです。
落として壊れたカメラは、ハミドさんがカメラを貸してくれました。お陰でSDカードを入れ替えて、思い出の写真をとり続ける事が出来ました。
ドライバーさんに最後に渡すチップ(*注)以外はチップの心配もなく、気が楽でした。
嗜好品や飲み物やお土産以外、ほとんどお金は、使わずに済みます。
自分達の希望を取り入れてくれるし、的確なアドバイスもしてくれるので、自分達らしい時間を過ごせます。
旅行中、ほぼ毎日快晴で、日本より寒くなくホカロンも使わないままでした。
砂漠も風がなく、心配したコンタクトレンズも普通に使えました。 ただメガネは併用。
冬の為か野生動物・虫はほとんど見られず、ろば・山羊・猫は至るところに、馬・羊・犬・ラクダも見かけました。
モロッコの人は、お酒も飲んでいないのにハイテンションで、総じて親切です。ハミドさんも私の言動や行動に度々爆笑!ショップの人もすぐ友達になれます。もちろん油断は禁物!
メルズーガがのホテルフロントで1/24に出した日本への孫宛の絵はがきは、2/12に届きました。
薄手の物を洗濯したが、室内では思ったより乾きませんでした。
円安になってしまったので、お土産は割安感はあまりなかったです。
もっともポピュラーなタジンがチキンと野菜のせいか、3日めにはやや飽きて来ました。
なんといっても、砂漠は最高!! 絶対思う存分満喫すべき!!

****ところでコレは余談ですが、カサブランカ空港で2時間遅れているももの乗り継ぎは大丈夫!と言われたのですが、ドバイで乗り継げませんでした。エミレーツ航空は、飛行機自体は空いていて乗り心地は悪くないですが、時間にはルーズでした!! ****その為1日ドバイ泊となり、仕事に穴を開けてしまいました。

いろいろあったけど、思い出いっぱいの楽しい、大満足の旅でした!!ハミドさん、ユセフさん 本当に有難うございました。
*: ドライバーへのチップは義務ではありません。(サハラ砂漠の風)