「サハラ砂漠の風」体験談 10月 no.13
旅行期間:2025/10/12~2025/10/19
砂漠で2泊したい!
10年以上前から、砂漠で星を見たかった。30代になり、夢を叶えるなら今なのではと、サハラ行きを計画し出したのは5月のこと。モロッコツアーのプランはたくさんある。その多くが「周遊ツアー」で、砂漠は1泊のみ。私は砂漠で2泊したかったので、何社かにアレンジをご相談した。見積もりをいただいた3社の中で、もっとも柔軟に応えてくださったのが「サハラ砂漠の風」のキョウコさんだった。カサブランカから運転手付きなのもありがたい!
一方、個人プランでは予算オーバー。ダメ元で友人に相談してみたところ、快諾してくれた! これで予算面もクリア、晴れて「サハラ砂漠の風」さんに今回の旅のアレンジをお願いすることにした。
キョウコさんは、旅に関する質問に、いつもわかりやすく答えてくださった。特に、ハマムの持ち物や狂犬病ワクチンの要否など、現地の方視点のアドバイスがためになった。(ハマムには濡れてもいいサンダルを持参した。狂犬病ワクチンは打たなかった。特にシャウエンの路上に犬が多かったが、皆おとなしく、怖いと思うことはなかった)

私たちの旅程
私たちの旅程は、成田発着で10日間。モロッコで過ごすのは8日ほど。暑くもなく寒くもない秋、そして連休のある10月にした。砂漠の星を見るのが目的なので、できるだけ新月に近くなるように設定。細い月が深夜に上がる日に、砂漠のキャンプに泊まるようにアレンジしていただいた。
モロッコでの旅程はこんな感じ。
①カサブランカに朝到着→シャウエン
②シャウエン
③フェズ
④ミデルト
⑤メルズーガ ※砂漠の入り口の町
⑥砂漠のテント
⑦ワルザザード
⑧早朝、ワルザザートから国内線でカサブランカ、そのまま帰路へ
最初にシャウエンに2泊して、時差ボケを直す作戦。早朝のシャウエンの町を楽しめたし、モロッコに慣れるのに役立ったと思う。
最後にワルザザードから国内線でカサブランカに戻るのは、日程的に陸路でマラケシュを回る余裕がなかったから。実際に行ってみて、体力的にもこの日程でよかったと思う。

モロッコの思い出
モロッコに着いて驚いたのは、本当に乾燥しているということ! 肌がカサカサするというよりも、喉が痛い・喉が渇くという、経験したことのない乾き方だった。日中も寝るときもマスクをするようにした。(他の観光客も現地の方も、マスクをしている人はほとんどいなかった。慣れなのだろうか。)運転手さんが冷たいお水のペットボトルをくださるので、大変助かった。日本から持っていったのど飴やトローチも重宝した。

シャウエン
キョウコさんから提案いただいた、観光客の少ない早朝の散策が素晴らしかった。お土産屋さんが開く前の静かな町を、思うまま歩いて満足!
フェズ
入り組んだ古い街、フェズ。半日の日本語ガイドさんを付けていただいた。道が細くて入り組んでおり、ガイドさんがいなければ私たちはどこにも行けなかっただろう。マドラサやモスクの装飾の繊細な美しさが印象的だった。

砂漠
待ちかねた砂漠へ。砂漠の入口であるメルズーガの宿から少し歩くと、砂丘の入り口に出られた。明日は砂漠に入ってゆくのだと気持ちが高まる。
そして翌日、ついに砂漠へ。クアッドで砂丘を駆けたり、ノマドのおうちを訪問してミントティーとクッキーをいただいたりした。それから、ラクダに乗り、夕陽を観に移動。
砂漠のラグジュアリーテントでは、テント内にトイレ・洗面台・シャワーがあり、お湯も出て驚いた。
夜、いよいよ星を見るため、テントの明かりの届かない場所まで歩いていく。レストランの裏手で空を見上げると、まさに満天の星。天の川までしっかり見える。スマホで星座盤を出し、あれが北斗七星? あれが夏の大三角? などと言いながら空を見回す。星だらけ! 砂漠では、地平線ぎりぎりまでずっと星が見える。天球のぜんぶが見えて、全部が星空。壮大だ。視力のいい友人は、流れ星をたくさん見たそう。私の古いiPhoneでは、星空の写真を撮ることはできなかった。心に刻みつけることにする。これで旅の目的は達成。満足して就寝。
翌朝、日の出を見に砂丘へ。
新月ぴったりの時期ではなかったけれど、細い月も趣きがあって素敵だと思った。

トドラ渓谷
砂漠の後で、気が抜けていた私たち。立ち寄ってもらったトドラ渓谷は嬉しい驚きだった。見渡す限り茶色いこのモロッコという国で、こんな水辺に会えるなんて! 見下ろせば澄んだ水、見上げれば断崖。すごいインパクトだった。いろいろな国の子供たちが水遊びをしていて、心が和んだ。

終わりに
砂漠で星を見たいという、冗談みたいな長年の夢を、本当に叶えることができた。一生の思い出だ。素晴らしいアレンジ、手厚いサポートをしてくださったキョウコさんとハミドさんに感謝。本当にありがとうございました。
