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「サハラ砂漠の風」体験談 9月 no.4

モロッコ旅行期間:2013/09/15~2013/09/20 1人旅

この度は素敵なサハラ砂漠の旅を計画していただきありがとうございました。サハラ砂漠はいつか行きたいと思っていた場所で、自由な個人旅行に憧れ、サハラ砂漠の風のサイトは去年も見ていました。
短い旅行日程でしたが、サハラ砂漠とモロッコ国内の素敵な風景に触れることができ、一生の思い出に残る日々にすることができました。

旅行日程は以下の通りです。
9/15 カサブランカ着~マラケシュ
9/16 アイトベンハッドゥ~ワルサザード~ダデス谷
9/17 トドラ谷~メルズーガの砂漠泊
9/18 砂漠周辺(ノマド訪問、グアナ音楽、鉱石、グアナ音楽)
9/19 メルズーガ~マラケシュ
9/20 マラケシュ~カサブランカ

砂漠
車に乗りながら砂丘が見えてきたときは思わず声が出ました。夕方ラクダに乗って進む世界は、思い描いていたサハラ砂漠でした。砂丘は光の当たり方でオレンジ、白、黒、様々な色に染まり、全く違う表情を見せてくれます。風の音以外、静かな美しい世界です。
キャンプに着くと、強い風と沈む足場に負けず大きな砂丘に登り、日が沈んだばかりの砂漠を見渡しました。そこには夕焼け色の砂漠と綺麗な雲が広がり、この旅で一番心に残った光景でした。夜は満月でしたが、満天の星空が出迎えてくれ、普段日本で肉眼で見ることのできない星々をみることができました。一緒に行った友人の「この星空は一生忘れないだろうな」という言葉が印象に残っています。誰も足を踏み入れていない砂紋、朝日背負って進んでくるキャラバン、スカラベとその小さな足跡など、砂漠はどこを切り取っても絵になります。そんなサハラ砂漠もオーベルジュの地図を見ると、自分がいるのはその入り口に過ぎず、広大と感じた光景はほんの一部だと気づきました。

砂漠までの道のりと人々
マラケシュからアトラスを越えて砂漠に入るまでの道のりは、景色の移り変わりを楽しむことができました。見晴らしのいいところで写真を撮るタイミングが何度もありましたが、あの時に感じた開放感と大地の広がりが写真ではなかなか伝わらないのが惜しいです。
町の雰囲気も異国に来たことを感じる瞬間でした。 朝のアザーンが流れる頃の雰囲気や市場のにぎわいも好きで、山のように盛られた色とりどりの香辛料や果物、家畜の売買など、行き交う人々からエネルギーが溢れていました。

砂漠が近づくにつれ、だんだんと緑が少なくなりますが、川沿いに緑が点在し、その傍には集落があり、全く違う生活を送る人たちの姿がありました。砂漠の井戸の近くで、Mobileの空き缶で弦楽を奏でてくれた彼は、人柄の良さが伝わってきて本当にNice Guyでした。ノマドの子供達は言葉は通じなくても、とても素敵な笑顔を見せてくれました。

食べ物、飲み物
なんと言ってもオレンジジュースが美味しかったです。フナ広場の屋台とマラケシュのリヤドのものは日本と比べものにならないです。タジンは飽きるとも聞いていましたが、いろんな味があるので僕個人は全くそんなことはなく、チキンのものが好きでした。特に砂漠で食べたタジンは格別に美味しかったです。

やり残したこと
砂漠をメインにしたのでマラケシュの時間が少なく、ゆっくり買い物などをする時間がなかったのが心残りです。新市街を訪れたり、マラケシュ以外の街をのぞいてみたり、まだまだ食べていない美味しいものもあるはずなので、是非機会を作ってもう一度訪れてみたいと思います。

最後になりましたが、ガイドのユセフは長い距離を運転して疲れているはずなのに、そんな様子は少しも見せず、いつも明るく振舞ってくれました。彼がいてくれたからこそ素敵な旅になりました。感想を書き出すときりがなくて、たくさんの思い出がよみがえってきます。手配をしていただいたハミド&キョウコ様、本当にありがとうございました。