モロッコ体験談 夏8月no.3|サハラ砂漠の風

「サハラ砂漠の風」体験談 8月 no.3

モロッコ体験談:2018.8.9~2018.8.15

どこまでも続く砂漠、家の壁や道が青一色の街・・。ずっと前から一度は訪れてみたいと思っていたモロッコ。
突然「行こう!」と思ったのは、広い自然、全く文化の違う人達とのふれあいを子供達に経験させてあげたくて・・ とは言っても、言葉や文化、習慣や宗教が全く違う国に行くのは少し不安もあったので、まずはネットで モロッコについて調べてる時に、偶然 “サハラ砂漠の風” のHPを見つけました。 短い期間で色んな所を見たかったので、モデルプランを見て私達の希望を伝え 京子さんにアレンジしていただきました。

カサブランカ~シャウエン~フェズ~メルズーガ~ケアラ・エル・ムグナ~マラケシュというお決まりのコースでしたが 想像以上にモロッコは広く、自然が豊かでのんびりしていて、でもカサブランカやマラケシュなどはアフリカというよりアラブ? なんて思うほど発展していて驚きました。 だんだん市街地から離れると家も少なくなり、車や人も減り、代わりに自然が増えアフリカらしい 土壁の建物や果物や日用品を売っている市場、ロバなど移動中の車窓の移り変わりもまた楽しみのひとつでした。

やはり圧巻だったのは、サハラ砂漠でした。 子供の頃、地理が好きだった私は、教科書で見たサハラが忘れられず、インターネットなんて普及していない時代でしたので 地図帳を開いては遠い国に思いを馳せ、いつかこの目で見てみたいと思っていました。 なので目の前に広がる砂漠を見たとき「とうとう来た。目の前にサハラがある。」なんて興奮しました。

ラクダに乗って砂漠を少し進むと、あっという間にホテルは見えなくなり、360度見渡す限り広がる黄金の砂。 幸い行きは天気に恵まれ、青い空と砂漠の境目がくっきり見え、自然の美しさに感動しました。 サラサラ気持ちいい砂に、ラクダガイドさん(他の人の体験談にあったマリオおじさんでした 笑) がラグを敷いてくれて、座って少しおしゃべり。 砂漠にいる生き物や、隣国アルジェリアの話、家族についてなど、時間が経つのも忘れる楽しいひと時でした。


しかし帰りは天気が一転。遠くで雷が鳴り始め、さっきまで青空だったのが黒い雲がすごい早さで流れてきて 一気に砂嵐。バチバチと体にあたる砂が痛くて、目も開けられず、進んでも進んでもホテルが見えなくて・・ 遠くにホテルの明かりが見えた時はほっとしました。 ようやくホテルに着き、「怖かったね。行きは良かったのについてないね。」と子供に言うと 「天気が良くて気持ちいい砂漠と砂嵐、両方体験できるなんてめったにないよ!」と言われ体の力が抜けました。 そういうポジティブな考え方も出来るんだと思い、嬉しかったです。
ふと、なぜこんなにも穏やかな気持ちになれるんだろう。と考えました。 幸せの価値観は人それぞれだけど、多分私の方が心が満たされていないんだなと・・

きっとメルズーガの人達の人柄ですね。笑顔が絶えず、いつも明るく声を掛けてくれ、相手を思いやる、 その上細かいことは気にしない(笑) 言葉は通じなくても、ハミドさんが通訳してくれて、現地の人達とのおしゃべりも心癒される時間でした。

個人旅行に不安を覚える人もいると思います。 でもツアーのように付きっきりではなく、なのに離れすぎない。 絶妙の距離もサハラ砂漠の風のようなトラベル会社の特徴ではないでしょうか。 ハミドさんのおおらかで、のんびりとした性格もなんかホッとできて、でも日本人をよく理解してくれているので 安心してお任せでき、ドライバーのサイドさんは英語が話せなかったので、言葉は通じませんでしたが、 数日間一緒に過ごすと、ジェスチャーでコミュニケーションがとれるようになり、本当に笑いの絶えない素敵な旅になりました。

もちろんフリーなので飛行機の乗り継ぎ、モロッコ空港での両替や街での買い物(シャウエンのしつこい道案内のおじさん)、 ホテルにチェックインしてから 「エアコンつかないよー」 「ゴミ箱がないよー?」などなど・・(ここでは書ききれません笑) 全て自分たちで行動するのでバタバタとしましたが、それも旅の醍醐味です。 間違いなく今までの旅行の中で、一番刺激的で楽しかったです。
たくさんある旅行会社の中でなぜこちらにお願いしようと思ったのか? それは他の人達の体験談にもあるように、ハミドさんと京子さんの人柄に惹かれたからです。まだ会ってもいないのに? いや、電話やメールで数回やり取りをすればきっと分かると思います。
本当に忘れられない素敵な思い出になりました。有り難うございました。 また必ず行きます。その時までお元気で。
> 余談ですが・・モロッコ カサブランカ空港でハミドさんが看板を持って待っています・・とメールが来たので、てっきり日本の空港 みたいに、到着ゲートを出たらすぐいる、と思っていた私達。 が!左を見ても右を見てもいない・・別のゲート出口に行ってもいない!どころか・・人がいない・・ あれっ?帰っちゃったの(笑)?なんてプチパニックになり、慌てて電話をかけようと思ったら、空港の外に看板が!??? モロッコの空港は搭乗券を持っていないと中に入れない?のか、それを知らなかった私達は汗だくになり、 空港を走り回ったのが、もう一ヶ月前の出来事なんて・・早いねと子供と思い出話で盛り上がってる今日この頃です。